川澤酒造　ゴオウゴオウ　純米大吟醸

【日本酒担当　nissyan（にっしゃん）オススメ】

太平洋と瀬戸内海を最短で結ぶ国道１９４号線。日本最長の一般道隧道、寒風山トンネルの高知県側入口すぐに誕生した「川澤酒造」。蔵元杜氏の川澤享氏は明治より続く日本酒一族に生まれ成人後３０年以上作りに携わってきた正に蔵人。亀泉酒造で長く身を捧げ、高知を代表するＣＥＬ－２４の開発者の一人。亀泉酒造を退職後、安芸虎・有光酒造や豊能梅・高木酒造を移りわたり満を持して、いの町で独立開業。

川澤酒造のブランド名は「山に雲が」。高地とは思えないひんやりとした空気が漂う蔵の周りは急峻な山と霧に囲まれた色彩の薄まった世界は水墨画のよう。名前とラベルだけで蔵のある景色が想像できる唯一無二の世界観。偶然にも僕が蔵に行った時も２０ｍ先が見えないほどの濃霧。蔵の天井を打ち付ける大粒の雨。最高の歓迎を受けたように感じた。

「さみしくて仕方ないよ。」冗談交じりに山奥の蔵で一人で仕込に励む川澤氏。酒造設立をきっかけに街道の賑わいが増えればとも期待している。人生の折り返しも越え、静かに暮らす生活も考えられた中「僕にできることは酒だけなんで。」と、もう一度人生を酒造りをもって始動した川澤氏に注目したい。

※こちらの商品は要冷蔵となります。

■高知県・川澤酒造